司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

失敗

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当事務所は、なぜか月末は落ち着いています(暇・・・?)。

不動産業者さんなどからの

不動産の取引をメインにしている司法書士事務所は

一般的に、月末が忙しくなりますが・・・

現在、当事務所は、不動産登記、商業登記、成年後見債務整理、その他

とバランスよく?業務があり、一つに偏った感じにはなっていません。

 

さて、

登記の仕事で(開業後)失敗したというのは(記憶としては)ありませんが(やり直しは除く)、

(ただし、司法書士の補助者をしているとき(若い頃)は、いろいろな失敗(細かい書類ミスから、ローン付の不動産取引で管轄違いの登記申請という大きなミスなど)をやらかしていました。当時、本職の先生には迷惑をかけて、申し訳なく思っています。いまだに、ときどき夢に出てきます)

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登記済保証書? - 司法書士とくの日記(ブログ)

うっかり - 司法書士とくの日記(ブログ)

 

しかし、債務整理の仕事では、いくつか「あれは、こうした方がよかった・・・」というのはあります。

 

債務整理で次の事情がある場合は、対応を慎重にし、(出てきた事情に応じて)臨機応変に、方針変更も必要となる場合があります。

・保証人(連帯保証人)が付いている債務(借金)がある。特に保証人(連帯保証人)が身近な親族・友人の場合。保証人に迷惑をかける場合は、その保証人への説明も大事、場合により当方で保証人あて説明文を作成

・賃借している自宅もしくは店舗(事業所)があって、その家賃(賃料)の滞納がある場合。その家に住み続ける、事業を継続する必要がある場合は慎重に(破産や民事再生

・弁済を前提とした債務整理(任意整理や民事再生)をする場合で、収入が不安定な場合(弁済可能性の判断がむずかしい)

など

 

それから、これは事案自体の失敗ではありませんが、

大分昔、

破産申立てをして免責された方で、その後、1年ぐらいで、また借金をして相談に来られた方がいて、

その頃、過去の破産者に借入勧誘をする業者(主に闇金)が多くいるという認識が薄く、「また借金して!」とひどく責めた感じで対応してしまったので、その後、事務所には来なくなった方がいました。

責めた対応はせずに、再度借金をした事情、事実をきちんと聞いて、その事実を認識してもらい自ら反省してもらった方がよいと、当方が反省した次第。

 

(昔の過去ブログ)

最近は、
時間のかかる複雑な破産案件が多い。
書類完成まで非常に時間がかかるのである。
半年以上1年ぐらいかかるケースが増えている。
(たまっていく破産案件)

・債権調査
もし過払金があれば返還請求をする
(訴訟をしないとまともに返還してくれないケースが多く、最近は判決までいってしまうケースが増えている)
・債権者一覧表の作成
・財産調査(依頼者に提出してもらった書類の精査)
・財産目録の作成
・方針決定(破産)
・借金に至った事情などの聞き取り調査
・不明な点を明らかにしていく
・預金通帳、資料の精査
・家計表の作成
・報告書の作成
・免責不許可事由がある場合など上申書の作成
・事業者の場合は事業に関する書類の作成
・お金の流れの調査
などなど

問題点が次々と判明することがある。

破産申立は依頼者本人の協力がないとできない。
(話のできる協力的な依頼者であればよいが
そうでない場合、精神的な負担は大)

完成まで先は長いので、
できるところからコツコツと綿密にやっていく。
困難事例であればあるほどやりがいがあり、
完成した時の達成感も大きい(完成後ぐったりする時もあるが)。
とにかくできるところからやり始めることが重要。
ある程度進めば、集中力が出、一気に完成までいく。
「できる」(いままで自分の責任で完成までたどり着けなかったことはない)
という思いを秘め、取りかかる。
現在どうにもならない先のことは考えない。
目の前のできることに集中する。
問題点が判明した時は、それはそれでそのまま受けとめる。
依頼者を責めることは絶対しない。
現実的な対応を考える。

精神を穏やかに保ち、イライラしない。
(怒ったり、協力的でない依頼者を責めてもなにもならず、
むしろ逆効果になる。自分にとっても損である)
責めるのではなく、なんとか協力してもらえるように、
依頼者が苦労してきたことがあればそれをねぎらい、
あたたかい言葉をかけることが必要。
少しでも協力してもらったら「ありがとうございます」と(あえて大げさに)依頼者に感謝の意を表す(「〇〇さんがよくやってくれるから、こちらも助かるわ」とか)。

その協力が免責許可につながることを根気強く説明する。
人間嫌なことは話したがらないし、嫌なことはしたくないのが当たり前。
協力してもらえるのが当たり前と思うこと自体が間違い。
最終的には「なるようになる」という開き直りも重要。
一つ一つはささやかだが、
多重債務者を減らし、社会に貢献しているという大局観も意識する。

と自分に言い聞かせている。

破産申立 - 司法書士とくの日記(ブログ)

2013-04-24

法務局からの補正連絡の対応(助け船) - 司法書士とくの日記(ブログ)