司法書士とくの日記(ブログ)

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認知症状のある方の白内障の手術

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今年は、コロナの関係で、実家に帰省せず、

お盆休み(8月13日~16日)は、ほぼ、

午前中は事務所で作業、午後はゆっくり、

すこし昼寝をして、

午後3時30分頃から6キロランニング(夕方は読書、バテてているので夜は早々に寝る)というルーティンで過ごしました。

午後の6キロランニングは、超暑い中、走るので、

走り終わり、自宅までの(団地の)エレベータの中では、

体に熱がこもった状態で、異常な暑さに包まれます。

「今エレベーターが止まり、しばらく、このままの状態を余儀なくされたら、死ぬかも?」と思いながら、自宅まで戻っていました。

汗ですっきり(前ブログ「相続放棄する必要はなかった」のつづき) - 司法書士とくの日記(ブログ)

 

さて、

私が成年後見人をしている施設に居る方が「白内障の手術」をすることになりました。

白内障の手術は、現在は比較的安全性が高く、手術自体は10分ぐらいで終わります。

人工のレンズを入れるので、非常によく見えるようになり、QOL(生活の質)やADL(日常生活動作)能力の向上が期待できます。

施設の訪問眼科の先生から、白内障がかなり進行しているので、手術した方が良いと勧められ、ご本人も希望されましたので、検査の上、することになりました。

手術ですが、入院は不要で、日帰り手術になります(片目をして、1週間後にもう片方をする)。手術の費用は保険適用で1万円程度。

 

この方、認知症状(短期記憶の保持がやや困難)はありますが、(普通に会話はでき)その時、言われたことはできる方で、検査の様子から、手術中はじっとしていることができる、などを確認され、手術可能となりました。

 

手術自体は10分程度と簡単な様ですが、実際するとなると結構大変でした。

 

通院

手術を前提とした通院検査(2回)

手術日2回(まず片方をして、1週間後にもう片方をする)

手術日の翌日、通院が必要(場合により3日後も通院)

手術日の1週間後に通院

その後、定期的に通院

と、手術前後(特に手術後)に頻繁に眼科医院への通院が必要となります。

このすべてにヘルパーさん同行を確保するのが大変。通院は、1回、1回にかなり時間がかかります(数時間)。ヘルパーさんの確保が難しい場合など(通院同行が可能な親族もおられない場合)、成年後見人が通院同行をすることになります。

 

目薬の点眼

白内障の手術は細菌感染が怖いので、手術の前後で目薬の点眼が必要になります。

手術日の3日前から、1日四回(朝昼夕、寝る前)、目薬の点眼が必要

手術後も、1日四回(朝昼夕、寝る前)、複数の目薬の点眼が必要となります(その他、飲み薬もあります)。

手術後の目薬は複数(3種類)あって、1日四回(朝昼夕、寝る前)、複数の目薬を5分以上間隔を空けて点眼、2週間後、1つ減らし、1か月後、他の目薬に変更(1日2回)など、結構、複雑です。

認知症状のある、ご本人が目薬の点眼管理をするのは困難なので、これは施設でしてもらうことになります。

今回は、看護師常駐の施設で、これをしてもらえるということで、白内障の手術が可能となりましたが、自宅におられる方などはむずかしいのではないかと思いました。

その他、手術後、目をこすらない、しばらく洗顔しないなどの注意事項もあります。

多くの方の協力が必要となります。

 

ただし、認知症状が進んだ方で(何をされているのかわからなくなり)手術中じっとしていられない、手術後、眼帯を取ってしまい目をこすってしまうリスクがあるなどの場合は、白内障の手術はできないと判断されることがあります。

 

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