司法書士とくの日記(ブログ)

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専門職の成年後見人等が、ご本人の通院の同行をするケースとは?

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2カ月ぐらい五十肩で苦しんでいます。

(整形外科では湿布と痛み止めを処方してもらいましたが)

五十肩の場合、痛み止めがあまり効きません。

市販のアリナミンEX(武田)やリョウシンJV(富士常備薬)のビタミン剤(誘導体)を飲んでいますが、これは即効性はなく、(今のところ)効いているのかどうかわかりません。

最近、独活葛根湯(漢方。クラシエ小林製薬など)を飲むようになり、これは効いているように思われます(血行が良くなり、すこし楽になります)。

 

さて、(話しは変わって・・・)

専門職の成年後見人等が、ご本人の通院の同行をするケースとは?

他の司法書士(同職)からも通院同行したという話を聞きます。

研修の時に、ケアマネさんから「成年後見人に、本人の通院が必要となった場合の同行や入院の際のいろいろな世話はしてもらえるか」と質問があった際に、何の補足もなく「しない」と回答で終わった場面を覚えています。また、別の場面で、あるケアマネさんから「成年後見人は通院同行はするもの」という発言があり、これらは両極端な感じになっています。

 

定期的な通院であれば、介護サービスの計画に組み入れて、ヘルパーさんで対応可能な場合は多いですが、

介護保険が使える場合でも、どうしても自費部分(介護保険外)は発生し、また、急な通院が必要となった場合は、ヘルパーさんの確保が困難、ヘルパーさんでは治療の説明を受けて、それを回り(ケアマネさんや成年後見人等)に伝えることがむずかしい場合もあります(ヘルパーさんの職務ではないとして)。

 

これまで、8年ほど(延べ20件ぐらい)成年後見業務をしてきましたが、

ご本人の通院の同行をしたのは、次のようなケースです。

 

1、生活保護を受けて自宅で生活されている方

足の爪の疾患で、皮膚科へ通院同行 3回程度

介護保険は上限まで使っており、また、ヘルパーさんの確保がむずかしかったので、ケアマネさんから依頼され通院同行しました)

その後、訪問診療も可能となりましたが、自宅での診療の際は、(その時、ご本人に自宅に居てもらわないといけないのと)本人といっしょに、症状や治療内容、薬、注意点、今後の治療方針などの説明を聞き、対応が必要なため、同席が必要でした。訪問歯科の場合も同様。

 

2、施設におられましたが、白内障手術で、ヘルパーさんといっしょに通院、手術の内容・段取り、薬などの説明を受けるため2回同行

認知症状のある方の白内障の手術 - 司法書士とくの日記(ブログ)

 

専門職の成年後見人が通院同行する義務はありませんが、

通院同行のような事実行為は職務ではないといっても、通院が必要となった場合は、身上監護のため、それができるように手配・段取りをすることは職務内となりますので、急な通院でヘルパーさんを頼むことがむずかしいケース(費用面含む)や、病院と契約、(直接)説明を受ける必要がある場合は、同行することはあります。

月に1回程度はご本人と面談が必要となりますので、それを兼ねて月に1回程度の定期の通院であれば同行しているケースも聞きます。

また、救急搬送された場合や入院することになった場合は、病院に行って、いろいろな手続、説明を受ける、ケースにより入院に必要なアメニティ用品の準備をします。

三連休 - 司法書士とくの日記(ブログ)

 

・・・

とはいっても、日常的なものの多くは、

お医者さんの訪問診療や、薬については薬剤師さんの訪問の、

医療保険プラス介護保険が利用できる訪問で対応可能ですので、日常的に通院が必要となるケースは(通院が必要な特別な病気を除き、成年後見等で業務をしている範囲では)あまりありません(看護士さんの訪問看護もあります)。

(この辺は地域差があるかもしれませんが・・・)

特に施設の場合は、訪問診療で対応となります。

急な通院でも施設入所の方は施設で対応してもらえる場合が多いです。

 

特別養護老人ホームグループホーム

急な通院が必要となった場合で、施設ですべて対応してもらったことがあります。

 

ご自宅におられる方は、薬の管理がむずかしい場合がありますが、デイサービス、訪問薬剤師さん、訪問看護士さんの利用の中で工夫をしたり、訪問介護のヘルパーさんに服薬を促す声かけをしてもらったりして、対応することになります。