前ブログですこし取り上げたが・・・
家賃支援給付金の申請審査（基準）って、（次の例は）むちゃくちゃな感じ
家賃支援給付金
必要な添付書類に次のものがあります。
賃料（家賃）の支払いにつき、申請日の直前３カ月間の支払実績の判るもの
口座振込の場合、振込明細や通帳などになります（カード払いのクレジットカード明細はなぜかダメなようです）。
なお、給付金は、申請日の直前１か月以内に支払った金額を算定の基礎とするとなっています。
賃料（家賃）の支払いにつき、申請日の直前３カ月間の支払実績の判るもの
これは、通常（普通に考えた場合）、
月払いの場合
直前、３か月分の家賃の支払と考えられます。
しかし、次の例のような場合、アウトになっています。
例えば（月払いのケースです）、
家賃支援給付金の申請日 ７月２２日
①６月２４日に７月分の家賃支払い（翌月分を前月末までに支払う契約）
②５月２２日に６月分の家賃支払い
③４月２０日に５月分の家賃の支払（すこし早めに払っていた）
きちんと、直前３か月分の家賃は決められた期間内に支払っている。
③４月２０日の５月分の家賃の支払（数日早めに払っていた）が問題とされる。
申請日の７月２２日～遡って３か月前は、４月２２日だから、
４月２０日の家賃の支払いは、その期間内（7月22日～4月22日）に入らない。
だから、直前３カ月間には、２か月分の家賃支払い実績（①②）しかないから、ダメ
だって・・・（そんなバカな！）
家賃支援給付金の申請 ７月２２日
〇６月２４日に７月分の家賃支払い
〇５月２２日に６月分の家賃支払い
✖４月２０日に５月分の家賃の支払 これは含まれない（4月22日前だ）からアウト
（7月22日申請（初日不算入で計算）→３か月前の応当日4月23日の前日4月22日）
４月２０日✖、４月２１日だったとしても✖、４月２２日だったら〇
（民法138条～143条）
なんと、直前３か月分の家賃の支払ではなく、
申請日の「直前３カ月間」の支払実績が基準となっている？
申請日と、支払い日のすこしのずれで、アウトだって？
（例として多いわけではないと思いますが、それでも一定数はあると思われる）
この賃料の支払実績の証明をする理由は、賃貸借契約の存在（継続）と賃料を確認するためだと思われるので、これがダメっていうのはないと思う（これはもう審査が厳しいというより、不当）。
申請日の日から遡ってちょうど３カ月の日というのがおかしく（誰がこんな基準をつくったのか？）、例えば申請日が含まれる月の前月から（直前）３か月（7月申請なら、6月5月4月中）とかにすべきでしょう（基準規定がそうでも常識的にそこまではOKにするでしょう。審査する人もおかしいとおもっているのではないでしょうか）。それでなくても、家賃を滞納している人が、この給付金を申請する場合、「（もし、もらいたければ）少なくとも大家さんから猶予の書類をもらって、最低１か月分は支払えと」と厳しいものになっているのに・・・
基準 申請日から「直前３か月間」に「３か月分（３回分）」の家賃支払の実績が必要となっている。
家賃支援給付金給付規定 第７条４項６号（個人事業者）・第７条４項４号（中小法人）「申請日の前３ヶ月以内の期間において、３ヶ月分の賃料等を支払った事実・・・」
https://www.meti.go.jp/covid-19/yachin-kyufu/pdf/kyuhukitei_kojin.pdf?0826
https://www.meti.go.jp/covid-19/yachin-kyufu/pdf/kyuhukitei_hojin.pdf?0826
こんなむちゃくちゃな（変な）審査基準だから、
申請する場合は、申請日の日をいつにするかは注意が必要。
次のことを確認してする必要がある。
１、申請日の直前１カ月以内に支払っているかどうか（給付額の算定の基準となる）
２、申請日の直前３か月以内に３か月分（３回）支払っているかどうか
そうでないと、取り下げの上、あらためて一から再申請せざるを得なくなります（申請期限が近い申請の場合、取り下げの上の再申請すらできず、完全にアウトになる恐れも・・・）。
せっかく予算を組んで支援しようとしているのに、（きちんと賃料を支払っている人を困らせる）この取り扱いはないだろう（いやがらせ？）。
なお、賃貸人から支払免除や猶予を受けている場合は、その証明を出せば、直前1カ月の支払実績でＯＫ
（家賃支援給付金 申請補助シートの記入説明書）
https://yachin-shien.go.jp/docs/pdf/support_format__example_individual.pdf
https://yachin-shien.go.jp/docs/pdf/support_format_example_company.pdf
