司法書士とくの日記(ブログ)

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病院は余裕?

当方が保佐人になっている方(被保佐人)が、

施設から病院へ救急搬送されました。

(なお、新型コロナウイルスではありません)

そして、入院手続き等をするため病院に行きました。

私「入院することになった〇〇さんの保佐人です」

看護師さん「・・・誰ですか?」

私「〇〇さんの保佐人で入院手続きが必要と聞きましたので来ました」

看護師さん「ほさ・・・?」

(・・・あっ、そうか、保佐人では通じないのか)

 

そして、

「後見の保佐人に就任している司法書士の〇〇です」

とまで言うと、

「後見人?・・・の方ですか」ということで、

(入院手続きに案内してもらえる程度には)通じました。

なお、「医療契約、病院への入院に関する契約の締結」の代理権がある保佐人です。

 

(過去ブログより)
成年後見制度には
後見、保佐、補助がありますが、
施設などの関係者は保佐や補助の場合でも
「後見人」という言葉を使う場合が多いです。
病院には「保佐人」ですと言っても
施設などからは「後見人」と伝えられるので、
病院の方からは後見人と保佐人という人がそれぞれいる
と思われたりします。
後見人というとなんとなくわかってもらえますが
保佐とか補助と言うと「?」となったりすることがあります。以上

 

(比較的安全な)手術が必要ということで、お医者様から説明を聞き、

親族等がおられない方でしたので、

私(保佐人)に、手術(と輸血)の同意書へのサインを求められました。

最近は、病院関係者には、成年後見人等には「医療同意権はない」というのは知れているように思っていましたが、今回は、当然のように、私(保佐人)のサインを求められました。(リスクの説明はありましたが)必要な手術で比較的安全ということで、ご本人もいっしょに説明を聞かれており、ある程度納得されていましたので、ご本人でサインしてもらい、私もサイン(と押印)をしました。

 

施設の担当者から「認知症状あり」と伝わっていましたので、やはり、看護師さんから夜間など「付添い」が可能かという話がありました。

徘徊癖のある方の入院 - 司法書士とくの日記(ブログ)

無題 - 司法書士とくの日記(ブログ)

幸い、過去の入院の際の様子からは付添いなしでも大丈夫な方でしたが、一応「必要になった場合は手配します」と言いました。

 

新型コロナウイルスの影響ですが、この病院は、出入りは自由な感じで、あまり影響は感じませんでした。

新型コロナウイルスで大変ですか?と聞くと、

逆に、風邪やインフルエンザの(外来の)患者さんが例年より(かなり)減っており、余裕がある(落ち着いている)ということでした。

新型コロナウイルスの影響で、手洗いなど、きちんと予防する人が増え風邪やインフルに罹患する人が減り、また、多少の風邪症状(熱、咳、のどの痛みなど)の場合、病院には行かず、自宅療養する方が増えたためかと思います。

 

(余談)

入院で、認知症状があるということであれば、必ず「身体拘束」の話がでてきます。安全上やむを得ない場合に限り必要最小限度ということで説明があり、これも同意書にサインが求められます。

この病院ではありませんが、過去、入院の際、看護師さんが、私(後見人)に対して、ご本人の目の前で、前置きの説明なく(なんの躊躇もなく、いきなり)「認知症であれば身体拘束します」と言われたことがあります。身体拘束の必要性は低い方でしたので、びっくりして本人から離れたところまで看護師さんを連れて行き、あらためて話をしたことがあります(その時の看護師さんは、なんで移動させられるのという感じでしたが)。後見といってもご本人は、(財産管理等以外は)しっかりされていること(人の話はきちんと理解できる)も多く、いきなり(説明なく)「認知症」「身体拘束」なんて本人の前で話すと不安が増大してしまいます(認知症という認識のない方もいますし、それでなくても急な入院で不安感があるのに)。実際、ご本人は話を聞かれて青ざめた顔で「ちょっと待って、帰る」と言われました。保佐や補助なんかであれば、ご本人はかなりしっかりされています。この辺の配慮のない病院があるのには驚きでした。この時の看護師さんは(相談の余地なく)「衣類を洗濯できないのであれば入院できません」とけんもほろろに言われたりもしましたので、変な看護師さんだったのかもしれませんが(この病院は心配だったので頻繁に様子を見に行き、結局、身体拘束されることはなく1週間ぐらいで退院できました)。