司法書士とくの日記(ブログ)

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無題

可能な治療(対処療法含む)があるのに
受けさせないのは「人道に反する」
なんて、診療所のお医者さんは言うけれど、


認知症の患者さんを
受け入れてくれる病院がありません。
(待つ、検査、検査、待つ、待つ、待つ)
受け入れてくれそうな病院で
受付をして検査するたびに、
長時間、病院で拘束されます。
本人も非常に疲れます。
(もう、帰りたい、帰りたいの訴えあり。
ご本人は、なぜここにいるのか、何をされているのか
すぐわからなくなります)
待ちに、待った挙句、
「当院では入院はできません」で終わり。
「通院でなら対応可能ですが、どうされますか」
(こんな遠方の病院に通院は無理)


ヘルパーさんをお願いする金銭的余裕がなく、
親族の協力が得られないので
病院へは、専門職の成年後見人が付き添いをします。
それも限界が・・・


本人に
点滴をされているという認識がないので、
すぐ抜いてしまう。
輸血も同様。
そうなると治療不可。
拘束は?付き添いは?


経済的に余裕のある方であれば、
なんとかなるかも。
しかし、治療(付き添い含む)の費用はありません。
経済的に余裕はまったくありません。
生活保護が受けられればよいのだけれど・・・
生活保護を受けている方と、
経済的には苦しいが、ボーダーぎりぎりや
事情があって受けれらない方との差は
安心感も含め、かなりあると思います)



逆に
無理をして、この治療(あくまで対処療法です)
を受けたばかりに、


認知症状がさらに進む


施設の費用が払えなくなり、
施設に居ることが困難となる。


など


「治療をしない」
という選択肢もありますよ
と言うお医者さんもいます。
(癌のケースで、本人に病識がないので治療不可と
はっきり言われたお医者さんもいました)
前記のように治療をしないのは「人道に反する」と
怒るお医者さんもいます。


亡くなられた場合、
この病気での寿命ではなく、
認知症及び経済的な環境での
寿命と割り切るしかありません。

徘徊癖のある方の入院 - 司法書士とくの日記(ブログ)