司法書士とくの日記(ブログ)

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五十肩顛末記2-非観血的関節授動術(サイレント・マニピュレーション)

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五十肩顛末記(長文)1 - 司法書士とくの日記(ブログ)

五十肩って、こんなに苦しむものなのか・・・

つづき(また長文)

1、非観血的関節授動術(サイレント・マニピュレーション)

令和3年2月1日、三宮のぱくペインクリニックにて、

「非観血的関節授動術(サイレント・マニピュレーション)」(保険適用可)をしてきました。

先生からの説明・・・

可動域がほとんどなく「重症なので、2か月後ぐらいにもう1回した方がよい」と言われ、「えっ!2回もするの」と思いましたが、リハビリでの回復次第ということでした。

術後、2か月間ぐらい(通常は1カ月だが私は2カ月)はゴルフやテニスなどの腕を使うスポーツはしないように。重いものは持たないように。「ランニングは?」「ゆっくりなら良いが、1週間ぐらいはしない方が良い」

術後は(麻酔が効いて)腕が動かせなくなるので、支払いは先に済ませるようになっていました(保険適用なので1万円弱でした)。

ベッドに靴を脱いで横たわる。痛い方の腕を上にして横になる。

看護師さんから麻酔の注射(2つ)をどこに打つかの説明があり(肩と首に打つ)、しばらくすると先生が来られ、エコーを見ながら、麻酔の注射を打たれました。チクッとするのと、すこし痺れる感じはありましたが、痛みはそれほどでもありません(すごく細い針を使っているそうです)。エコーでは注射の針と思われるものが映っており、上下移動しながら何か所か麻酔液を注入しているようでした。途中、1回だけ腕がびくっとしました。

仰向けになる。しばらくすると腕が重くなり自分では動かせなくなります。でも指先の感覚は残っており、指先は動かすことができていました。

麻酔を注射して15分後ぐらいに再び先生が来られ、授動術が始まりました。

始まると、「固いなー」と言われ、その後、バキバキ、ボキボキという音が響きます(関節包が剥がされている?)。自分の腕らしきものが右左と移動するのが見えますが、感覚がまったくないので、他人の腕が動いているように見えます。ちょっと怖かったです。

(麻酔が効いているので)肩、腕の痛みはありませんが、しっかりマッサージするのか、背中等に圧をかけられた時は、すこし圧迫される痛みはありました。

10分ぐらいで終了したと思います。

その後、10分ぐらい寝たままで休憩。ゆっくり起き上がり、上は下着だけになっていたので、服を着て、(看護師さんに)左腕に三角巾をしてもらいました。

5時間ぐらい感覚がなく自分で腕は動かせないということです。でも、すこし動かせたので、看護師さんから「割と動かせますね?痛みは大丈夫ですか」と言われましたが、痛みはありませんでした。

重症なので、後で痛みが出る場合があるということで、その場でロキソニン(と胃薬)を飲みました。

一人で行っても、服を着たり、靴の紐を結んだりは、看護師さんが手伝ってくれますので大丈夫です。

電車で帰宅。術後、2時間経過、麻酔が切れてきて、すこし痛みが出てきましたが、ロキソニンが効いてるのか、ひどい痛みではありません。

当日、お風呂はOK

 

2、翌日の再診

翌日2月2日、再診

可動域はすこしだけ改善か?

(やはり、どうしても、つっかえた感じで一定のところから腕は上がりません)

痛みについては、ひどい痛みはありませんが、微妙です。

この日は肩のところと、脇のところに注射をしました(前と同じでエコーを見ながらでした。肩の動きを改善するための注射ということです)。

脇のところにする際、看護師さんから「万歳してください」と言われました。「えっ?万歳できるぐらいだったら治っている・・・」結局、看護師さんに腕を支えてもらって脇を開けて注射をしました(注射をしたのは先生です)。

この再診では、肩甲骨が固い、猫背と、さんざん言われたので、すこし落ち込みました。この病院、患者さんは次々と来られる感じだか、待ち時間がほとんどないのが良い。

 

明日から、別のリハビリ病院(このペインクリニックを紹介してもらった病院)でリハビリです。今後、週に1回のリハビリ。セルフエクササイズもあります(2種類のセルフエクササイズを、この日に教えてもらいました)。

どうなることやら・・・

 

3、術後のリハビリ、痛み

2月3日、リハビリ病院でリハビリを受け、セルフエクササイズをしました。リハビリ病院では追加のセルフエクササイズを教えてもらいました。

これらのセルフエクササイズにプラスして、独自に、手を肩につけて腕を回す肩甲骨を刺激するものや、ストレッチポールに寝て、腕を上げるものもしました。

教えてもらったセルフエクササイズに腕を上げるようなものはありません(肩甲骨周りをほぐすものが中心でした)。

(やりすぎたためか?)腕が痺れる感じがあり、その日の夜、腕と肩がズキズキ(神経痛のような筋肉痛のようなピリピリ感も)、手首まで痛くなり、湿布を貼りましたが、痛みでよく寝られませんでした(この痛みはロキソニンは効かなかった)。

 

その後 

2月5日

肩の前面(胸に近いところ)、腕にズキズキした痛みがあります。

可動域はすこし改善か?まだ重く腕を上げるのには力が要ります。

2月7日

腕が重い、夜、筋肉痛のような痛み、圧迫されるような痛みあり(肩というより、腕に痛みあり)。昼間は大丈夫。

腕の力こぶができるところが、筋肉痛のひどいバージョン。締め付けられるような痛み。肘から手に近いところまでも痛みあり。

2月8日

ぱくペインクリニック受診、2月2日と同様、注射をしてもらう。可動域の改善がみられる。

痛みについては、熊野の郷の岩盤浴・温泉入浴等(6日と7日)をしたため、炎症が悪化か?まだ炎症があると思われるということで、炎症を抑える痛み止め(セレコキシブ)を処方してもらう。

セルフエクササイズは継続

2月9日

理学療法士さんのリハビリ

左腕の力こぶができる箇所と、その周りが、うっすらと緑色になっている。内出血の血だと思われるが、これが痛みの原因か?腕の上げ下げ(可動域)より、この痛みで腕の曲げ伸ばしがしんどくなっている。腕を曲げたりした際にジーンとした痛みが力こぶができるところから広がっていく(動かさなければ大丈夫だが)。夜は寝返りするたびに腕が痛い(肩の痛みはほとんどない)。もう、痛いのは飽きた・・・

2月11日(木曜、祝日、建国記念日

腕の痛みが強い(特に夜間、腕を動かすとジーンとした痛みが襲ってくる)。朝、(新型コロナの関係で購入していた)パルスオキシメーターで測ると心拍数が100になっていた(いつも朝は70ぐらいなのに痛いと心拍数が上がるよう)。痛みがひどいので、祝日だが、西宮北口のリハビリしてもらっている病院(授動術を受けたところとは別)は開いていて電話はつながり、翌日(金曜)の受診を予約(当方の主治医は金曜だけ)。久しぶりに少しランニング。痛みと睡魔の格闘(この夜は睡魔が勝利して、割と眠ることができた)

しかし、痛いと精神的にも辛くなってくる・・・

腕の痛みでセルフエクササイズの内転ストレッチ(左腕をお尻の横、左手を6センチぐらいの台の上に置き左腕の方に体重移動、肩に体重がかかり少し上がる感じのもの)ができない。

2月12日(金)

腕の痛みが強いので、西宮北口のリハビリしている病院を受診

腕を曲げて折りたたんだとき、物を持ったとき、手首を回したとき、などに腕(力こぶのできるところ、肘より下、手に近いところ)の痛み(圧迫されるようなジーンとした痛み)が生じるが、原因はそこではなく、肩関節内、その周りの炎症が原因になっているということ(実際に痛いところと原因箇所が異なる?てっきり腕の青あざになっている皮下出血か筋肉内出血の箇所が原因かと思っていた。痛い腕ではなく、痛くない肩周り、つけ根のところをエコーで確認されていたので、なぜ?と思っていた)。寝られないのは辛いだろうということで肩に痛み止めの注射をしてもらい、当初と同じ薬(ステロイド含む)を処方される。

(昨年、令和2年12月18日)初診時、(夜間痛がひどいので)薬は痛み止めを2種類(ジクロフェナクNa、プレガバリン)、副腎皮質ホルモン(プレドニンというステロイド薬)の薬も処方されました。→これと同じ

この処置で大分楽になる・・・

 

痛いところは肘より下、手に近いところ→しかし原因は、授動術による肩関節内、その周りの炎症 (痛みがある場所と離れている、神経などが繋がっているから?理学療法士さんも同じことを言っていたような)

 

つづく・・・

五十肩顛末記3-非観血的関節授動術(サイレント・マニピュレーション)後 - 司法書士とくの日記(ブログ)

 

非観血的関節授動術(サイレント・マニピュレーション)-略して「授動術」

主に、固まっている(もしくは癒着している)関節包を剥がして(広げ)リハビリの効果を上げるためにするもの。プラス夜間痛などの痛みの軽減

拘縮を緩和し、炎症・筋緊張(痛み)→動かさない→拘縮→炎症・筋緊張(痛み)→動かせない→さらに拘縮→炎症・筋緊張(痛み)の悪循環を断ち切る

勝手なイメージ

軽度の肩関節周囲炎(五十肩)→ 授動術で関節包を伸ばし、すこし剥がす(全治1週間の怪我と同じ)

中度の肩関節周囲炎(五十肩)→ 授動術で関節包を剥がす(全治2週間の怪我と同じ)

重度の肩関節周囲炎(五十肩)→ 授動術で(ガチガチに固まっている)関節包を引き裂く(全治1か月の怪我と同じ)

このようなので、私のように重度の場合は、後で強い痛みが出る場合がある。

 

授動術後のリハビリは段階があって・・・

1、初期、炎症時のリハビリ

腕を動かしたりするのはあまりなく、肩甲骨周りをほぐすのが中心

炎症が治まるまでは、ある程度、安静にしつつリハビリをする。このとき、無理に腕を動かしたり、温泉に入って、いつもより温めるのは炎症を長引かせる原因となる(私がした失敗!)

目的 患部を安静にして炎症からの回復を目指します。

目標 夜間痛の消失、安静時痛の消失

リハビリの内容 授動術後は炎症が発生し、一時的に疼痛が増強します。その炎症をできるだけ抑えつつ、授動術によって拡大した可動域を維持するために、肩関節に大きな負担を掛けないようにしながら可動域訓練を開始していきます。また痛みによって不良姿勢(猫背、体を丸めた姿勢)になりやすいので肩甲骨、脊柱周囲の運動も実施していきます。

2、中期、炎症が治まってきたときのリハビリ

目的 肩関節の可動域の拡大

目標 起床時痛、動作時痛の消失(最終可動域の疼痛除く)

リハビリの内容 炎症が落ち着くと少しづつ肩を動かせるようになってくるので、肩関節および肩甲骨周囲の筋を活性化させていきます。合わせてストレッチを行いながら柔軟性を改善させていき可動域を拡大していくプログラムを行います。

3、後期

目的 肩関節の可動域と筋力の獲得と再発予防に向けた機能の獲得

目標 動作時痛の消失(最終可動域の疼痛含む)

リハビリの内容 各運動方向の最終可動域の痛みや可動域を改善するためのアプローチと、肩関節周囲筋の更なる筋力強化、肩関節ー肩甲帯ー体幹の協調性の回復を目指したプログラムを行っていきます。