司法書士とくの日記(ブログ)

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差額ベッド代

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肺炎で入院する際、
念のため、PCR検査を受けることになった方(当方が成年後見人)

結果が出るまで、個室対応になるので、
(その間)「個室代(差額ベッド代)」が発生しますと言われました。

(経済的に余裕のある方でないので、
普通の室を希望でしたが・・・)
結果が出るのが1日なので、それは仕方がないか・・・
と(その時は)思い、病院に言われるまま、同意書にサインしました。
経済的に余裕はないので、結果が出たら普通の病室でお願いします
というのは念押ししていました。
(もし、陽性の場合は、他の専門病院へ転院になる)

結果が陰性だったので、
その後は、個室(特別室)ではなく、普通の大部屋に移っているものと思っていました(入院中、病院へ、おむつや尿取パットは持って行っていましたが、面会禁止なので部屋は見ていませんでした)。

退院日、入院費の精算に行ったところ、
めっちゃ多額の請求となっていました。
(こんなに持ってきてないし・・・というより今の財産では支払い無理)
請求書をよく見ると、入院中、すべて(全日)個室費用が計上されています。

看護士さん「個室での同意書をいただいているので・・・」

私「それは、PCR検査の結果が出るまでということで、
同意書を書いたまでで、結果が出た後は普通の部屋でというのは言っていました」

看護士さん「確認します」

どうも伝達がうまくできていなかったようです。

事務担当の方が来て
「個室代はすべてかかりません」

ということで、後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定証
の限度額内の費用のみとなりました(PCR検査代の負担はなし)。

後で調べると、
差額ベッド代を請求できない例として、

病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合であって、実質的に患者さんの選択によらない場合

MRSA等に感染している患者であって、
主治医等が他の入院患者の院内感染を防止するため、
実質的に患者の選択によらず入院させたと認められる者」
とあります。

今回、(結果的には感染していなかったが)この例に当てはまると思われ、もともと(PCR検査の結果が出るまでも含め)請求できなかったものでした。

私もうかつでしたが、結果オーライか?・・・

兵庫県/特別の療養環境(差額ベッド)の提供について

 

なお、PCR検査の費用や、新型コロナウイルスに感染している場合の入院治療費は、(原則)公費でまかなわれ、負担はありません。