司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

ミッション設定

成年後見業務では
(当然)いろいろ「やるべきこと」が生じます。


例えば(1例)、
被後見人の方の自宅部屋(賃貸住宅)
の畳がひどく傷んでおり、
(そのため皮膚疾患が生じている、介護ベッドが置けないなど)
畳の交換が必要になった場合


この「畳を交換する」というのを
ミッション(または試練)と名付け
(言葉の使い方は間違っているかもしれませんが・・・)、
最終的には実現する(うまくいく、クリアーする)として、
やるべき行動を書き出していき、それを進めます
(進めていく中で行動が追加されていきます)。


例えば(生活保護受給者で費用捻出が困難なケース)
実際の行動
1、本人の説得
(ご本人が畳の交換を「別にこのままでかまわない」と
嫌がっている場合)ケースにより、
すこし嘘(大家さんから交換するように言われている、
市の方で交換することになったなど)を言ってでも承諾してもらう。
2、大家さんに頼む
3、(大家さんが応じてくれない場合)
住宅維持費として生活保護から費用を出してもらうため福祉事務所に相談
4、2つ以上の畳屋さんに見積りを出してもらう
(畳屋さんをネットなどで探す。見積もりの際の立会い)
5、吟味の上、依頼する畳屋さんを決定
6、福祉事務所に住宅維持費の申請
7、寸法を測るときと、実際に畳を交換する際に、上の荷物を
移動させる必要があり、それを手伝ってもらうため
シルバーセンター、シニアサポートセンターなどに相談
8、シルバーセンター(シニアサポートセンター)などと契約
9、畳屋さんとシルバーセンター(シニアサポートセンター)と日程の調整
10、寸法を測る際と、畳の入れ替えの際、立会い(家財道具移動等の手伝い)、
ご本人の話し相手(この機会に、ゴミ屋敷状態を解消)
11、費用の支払(ミッション完了!)
と進んでいきます。
(この例は実際にすべて行いました。なお、成年後見人はこのように
基本的に「手配をする」ことを主な仕事としています)


「ご本人自宅の畳を交換する」という単純なことでも、
以上のように、(行動として)やることはたくさんあるので、
生じてくる「やるべきこと」(最終目標)については、
ミッション(使命)または試練と名付け、
それをやりとげるための行動を考え、一つ一つ
クリアーしていき、最終的にはやりとげる(最終クリア)という
具合に「ゲーム感覚で楽しく」やっていくようにしています。