司法書士とくの日記(ブログ)

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半数は自宅で一人暮らし

私が成年後見人になっている方の
ちょうど半数の方が自宅で一人暮らしをされています。
(あと、半数の方が、施設(高齢者向け賃貸住宅含む)で
生活されています)


法律上は、(被後見人は)
「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」
となっていますが、


介護サービスなどを利用して、
(細かいトラブルはありますが)
なんとか一人暮らしができています。
(お金の管理ができないだけで、
普通に会話をし、普通に生活できている方も
おられます)


しかし、
徐々に一人暮らしが困難になってきた場合、
そろそろ施設へ移ることを
考える時期かなと思っても、
施設へ移ると、
今までの生活環境がガラッと変わってしまうこともあり、
徐々に認知機能が衰えてくるだけでは、
ご本人に移ることを了承してもらえるケースは少ないです。
(施設へ行くぐらいなら飛び降りて自殺するとまで
言われている方がいます)
できるだけ自宅で一人暮らしできるよう
ケアマネージャーさん等と相談しながら、
工夫してやっていくことになります。
施設へ移る時期やタイミング、
本人の了解はむずかしいです。
(施設の話をすると不安になるような方には、
施設の話はできません)
自宅が賃借している住宅であれば
(火事などを心配されてか)
大家さんが施設入所を
強く希望されたりするケースが多いです。


私が成年後見人をしている
施設におられる方(半数の方)は
だいたい、もともと自宅で一人暮らしをされていた方で、
骨折で入院された方や、
脳梗塞や多発性脳出血などでヘルパーさんなどに
発見され、病院へ救急搬送された方が多いです。
その後、私が成年後見人となり、
(ケア会議の結果)自宅へは戻れないということで
施設入所となっています。


もしかすると、
(認知機能が衰え、
一人暮らしが困難になってきても)
施設へ移るのを拒否されている方の、
施設へ移るタイミングというのは、
このような入院などの事件がきっかけになることが
多いのかもしれません。