司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

立場変われば

成年後見人の仕事をしていると
いろいろな見積もり(相見積)を取る機会が生じます。


例えば、
転居の際の家財道具処分・運搬の費用
リフォーム費用
ご自宅の清掃費用
比較的高額な電化製品の購入
など


生活保護費から支給される住宅維持費なんかは、
必ず相見積を取って、
一番安いところにしないと
福祉事務所で認めてもらえないことがあります。


司法書士の登記業務も(多くが)、
「いくらかかるのか」
費用(見積り)の計算から始まります。
登記の場合、登録免許税の計算が含まれ、
見積りだけでもかなりの労力を要します。
それでも依頼いただければ良いのですが、
「他の司法書士の方が安かったから依頼しません」とか、
そのまま連絡なしという場合もあります。
また、他の司法書士の見積りを見せて
「これより安くやって」とか、
逆に当方の見積りを利用されたこともあります。
登記の中にはどの司法書士がやっても結果が同じ
というものもあり、その場合は「安い方がよい」
というのは理解できますが、
いろいろ神経をつかう仕事なので、
値切られ「司法書士なんか他にたくさんいるから」
と言われると、仕事に対するモチベーションが下がり、
「それじゃ、他に依頼してください」という気持ちに
なったりもします。


私の場合、
成年後見業務で相見積りを取るのは、
必ずしも一番安いところに依頼するためというわけではなく、
だいたいの相場を確認するのと、
その業者とやりとりをする中で、きちんとやってくれそうか
というのを見るためです。
一番安くなくても、相場とそんなに差がない場合、
総合的な印象が良い業者に依頼するということは
あります。
それで正解だったことが多くあります。


立場変わればということで、
あまり、「安く、安く」とは言わないようにしています。