司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

しあわせのかたち

成年後見の業務は、
人に助けを求め、協力者をつくっていくこと
(その力)が重要になると思っています。
成年後見人一人ではできない業務、
(本人のためにも)
一人でかかえこんではいけない業務
だと思っています。


しかし、
認知症を患っておられるご本人自身が
人からの助けを拒まれる場合があります。
せっかく関わりができた親族に対しては、
(被害妄想などで)関わりを拒否したり、
(自宅がごみ屋敷のようになっているなど)
それが必要だと思われても、
介護保険のサービスを受けない(受けたくない)、
施設への入所を嫌がる、
一人暮らしをされていて、
まだまだ自分でできる、
他人からの助けを受けたくない、
一人の生活をじゃまされたくない。と


後見人としては、
ご本人が拒絶しているものを
(命にかかわるような急迫な場合でなければ)
無理やりすることは困難で、
注意深く(それも限界はありますが・・・)
見守るしかありません。
これもその人の生き方かな、
こういう生活もありか、と思うときもあります。


このことは、
NHKの番組
認知症800万人時代、助けてと言えない
孤立する認知症高齢者」
で、すばり取り上げられていました。
冒頭、
人形だけが話し相手の認知症のご老人がいて、
その人形が、
「しあわせの形って、どんなかたち?」
と言っていたのが印象的でした。
(このカットが入っているのがすごい)