司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

ドラマ「ホカベン」と管財人

ドラマねた。
テレビドラマ「ホカベン」で、
簡単に破産ができるような場面があったが、
(破産は簡単にはできません)
破産申立てをする際は、申立てに至った事情、
借入金の使途などを詳しく説明しなければならないため、
あのドラマのようなケースでは、「ある女性」のために借入を
していたということは、通常、申立前に判明するものである。


裁判所のチェックは細かく厳しいものであり、ごまかしできる
ようなものではありません。
ただ、きちんと正しく申立てをしている場合、申立後の手続自体は
ドラマのように簡単にすみます。
(上戸綾のやみ金との対峙はかっこよかったけど、実際は、
殴られる(傷害罪)前に、やみ金側は、出資法違反、貸金業規制法違反、
その他、監禁罪になるから、即、警察へということになるであろう。
もっとも、無職のような人に200万円も貸付けるやみ金はいない)


その他
最近、
破産案件の場合、過払い金の回収は管財人にまかせなければならない
というような「うわさ」を聞いたが、
予納金等の破産費用を準備するために過払い金の回収は欠かせません。


昔、司法書士に代理権がないとき、明らかに過払い金がある事案で、
管財人に過払い金を回収してもらおうと思い、管財事件にした破産案件
がありましたが、管財人はなにもしてくれませんでした。
過払い金の回収が比較的容易になった現在になって、あらたまって
「過払い金の回収は管財人がする」と言われたら、ちょっと笑ってしまいます。


http://www.amy.hi-ho.ne.jp/sakai-siho/furiwake.htm