司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

ポーカーフェイス・過去の破産事件

相手のなんらかの言動により、
怒りを感じたとき、
ショックを受けたとき。


そのとき、すぐにそれに反応し、
失敗していた(若いとき)。


精神的に動揺しているときの反応は
えてして感情的で、後で思い出すと
「なんであんなことをしてしまったのか」
と落ち込むことがほとんどである。


心の動揺をできるだけ抑え、
とりあえず、平静を装い、なにもないように
振舞う(がまんする)。
これは、おそらく精神衛生上はよくないのだろうと思う。
でも、なんとかやりすごし、後で、(イライラ・うつうつしながら)
その相手の言動をあらためて検討してみると、
「そんなにショックを受けるほどのことではない」
「よく考えると、ちいさなことである」
「むしろ、はげましてくれている、もしくは気にかけて
くれている」
と分析できる場合が多い。
結果として、あの場で「ぶちきれ」なくてよかったという
ことになる。
でも、平静を装うのは、はっきりいって「苦しい」もので、
やはり精神衛生上はよくないのだろうな。
処世術みたいなものか?
ただ、ケースによっては2・3日悩んで、気分が晴れないときもある。


仕事の話。
過払金返還請求の手引の第3版が出たので買った。
その中で、まだ、過払い請求がいろいろな点で困難であった時代の
過去の破産事件で、多くの埋もれている過払い金がある(宝の山?)
というような記述があった。
そういえば、裁判所の書記官が「裁判所が過払金の調査を指導する前の
破産事件の中には表面化していない多量の過払い金の存在が予想でき、
裁判所で保管している破産事件は宝庫かもしれない」というような
ことを言っていた。


確かに、私が開業した平成10年から、平成13年ぐらいまでは、
過払いというのはそんなに意識せず(また、すこし意識をしても、
過払いになっていないであろう多額の負債がある場合)、
破産申立て(書類作成)をしていたと思う。
(特に司法書士の場合、当時、取立てが止まらない
ということで、急いで申立てをする必要性もあった)
まず、取引履歴の取得が困難で、この攻防に時間がかかり、
その取得ができなければ過払いになっているのかどうかもわからない。


私がはじめて過払金返還請求訴訟(本人訴訟で、司法書士は書類の作成)
をしたのは、平成14年で、取引履歴の開示はなく(推定計算)、
何度も依頼者といっしょに裁判所へ足を運び、
文書提出命令まで出してもらって、やっと回収した記憶がある。
(過去の破産事件をチェックしてみるか)