「やみ金からの借金があります。」と言う破産予定の方。
（やみ金ってわかって借りたの？）
やみ金にしては、住所と名前が判っている。？？
知り合いの紹介で借入れをしたらしい。
確かに、出資法の法定金利は超えている。
でも「いわゆるやみ金」ほど暴利をむさぼっているような金利でもない。
まだ借りたばかりで元本の返済までにも満たない。
近くなので、依頼者といっしょにそのやみ金のところへ行く。
普通の居宅で、出てきたのは初老の普通の感じの方。
「私は、個人でお金を貸している。紹介された信用のおける人にしかお金は貸さない」と。
どうも個人で細々と無登録貸金業をしているようである。
「無登録で貸金業を行うことは違法です。この方（依頼者）は、破産申立てしますので、
請求はしないで下さい。」と言うと、「わかりました」とあっさり承諾。
でも「私は商売でやっている訳ではなく、個人的に善意でお金を貸している」と言う。
（こんな高利で貸しておいて、善意はないだろう。それに反復継続して
やっていれば業になるから登録は必要だろう）
依頼者に「なぜやみ金なの」と聞くと、紹介者から正規の貸金業者ではない
と聞いていたからだと。
