司法書士とくの日記(ブログ)

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破産申立

破産申立書の作成について。
借入の事情や使途について本人に書いてもらった、
もしくは聞き取り調査したものと、
客観的な資料(借入返済の取引履歴、預貯金の通帳など)とが合わない、
もしくは矛盾することがあります。
その合わないところや矛盾するところを中心に、他の資料ともつき合わせながら、
さらに本人からの聞き取り調査を進めていきます。
こちらからも「こういうことは、なかったですか?」といろいろ考えられる
ことをふったりします(子供の進学、病気、冠婚葬祭費、浪費、などなど)。
それでも、本人が意図的にうそをついているという訳ではなく
(中にはそういう場合もありますが)、わからないという場合があります。
そういう場合は、わからないところはいったん考えるのをやめ、時間を置き、
他のことをしたりしているうちに、あるとき、私の頭の中で、突然、
霧が晴れるように「そうか!」と判明することがあります。
本人も「確かにそうでした」という場合があります。
これは経験してみないとわかりませんが、さまざまな情報が頭の中で混ざり、
それが時間の経過により整理されていく過程で生じます。
破産申立書を作成する際、このようなことがよく生じます。
霧が晴れるように借金に至る事情が判れば、後、申立書はいっきに仕上がります
(それまでに相当な時間を要しますが)。