司法書士とくの日記(ブログ)

司法書士業務、マラソン、その他

バカ丁寧

最近、いくつか破産申立した際、
裁判所から
「丁寧な書類をありがとうございます」
と言われたり、
管財人の先生から、
「詳しい書類をありがとうございます。
当方も見習います」
と言われたりした。


そこまで言われるほどの
書類作成をしている意識はなかったが、
(対裁判所のことを思って、というより)
性格上、わからないところははっきりさせたい
という思いと、
自分が忘れないようにきちんと書類にしておきたい
という思いが強いのはあります。
それといくつか乗り越えてきた経験も影響している
のではないかと思います。


例えば、
過去
自営業者の方の破産で、
事業は継続したままだけれども、
(管財費用の20万円が用意できず)
同時廃止で申立をした案件があります。
司法書士報酬は法テラス利用)
裁判所からは「事業継続の場合は
同時廃止は無理です」
と言われながらも、
苦労の末、最終なんとか同時廃止でいけました。
この時は、「そこまでするか」
というぐらい、詳しい(バカ丁寧な)書類を
大量に提出しました。
(そうしないと同時廃止にならない)
山がいくつもあり、申立までたどりつけるのか、
同時廃止が可能なのか結局管財になるのか、
取下げざるをえなくなるのか、
どうなるかわからないような状態で
書類作成を続けていました。
何ヶ月もかけて書類作成をしました。
最終、同時廃止でいけてよかったのですが、
本当のところは、これは失敗事案だと思っています。
思いかえせば、当初から、きちんと
「管財事件になりますので費用を積み立てるなり用意して下さい」
と案内しておけば、これほどの苦労はなかった事案です。


このような事案を経験していくなかで、
徐々に詳しい丁寧な書類を作成するようになったのだと
思います。


平成10年頃の破産書類と
現在作成する破産書類は
雲泥の差があります。
徐々に詳しく丁寧な書類になってきています。
丁寧さは今がマックスだと思います。


http://d.hatena.ne.jp/tokucyan-siho/20080315
http://d.hatena.ne.jp/tokucyan-siho/20080627