成年後見人の仕事をするようになってから、
生活保護の申請をする機会が増えた。
そして、1つ疑問に思っていることがある。
生活保護になると、
国民健康保険や後期高齢者医療保険などの
公的な医療保険から脱退し、
医療費については、生活保護で10割負担となる。
入院している方などは、医療費が月50万円以上
になったりする。
これが生活保護から全額出ることになる。
なぜ、生活保護になると
公的な医療保険の資格を喪失することに
なっているのかがわからない。
保険料を保護から支払うのはおかしいからか?
でも、介護保険の方は生活保護になっても
そのまま使える。
(10割負担なので)
生活保護費のなかで、この医療費負担の占める割合は
非常に大きいと思われる。
生活保護を受ける方が増え、保護費が増加しているので、
問題視されたりしているが、
生活保護を受けながら公的な医療保険を使えるように
制度を変更できないのだろうか?
その分、公的な医療保険の負担は減っているので、
大局的には同じか?
とすれば、生活保護の問題点を考える上、
生活保護費の金額(財政負担)だけ見るのではなく、
公的な医療保険の方の負担分が減っているのだ
という点も考慮すべきだろう。